これを書いているヒト

2016年2月16日火曜日

いつかおしまいになる日


最初に気がついたのは、雪の日だった。
いつもの本屋の平積みスペースに、張り紙がしてあった。

商品の入荷が止まり.....
あ~、雪の日で荷物が運びきれないのかな?そんな風に思っていた。
そのスペースに本が並べられることなく、ほどなく同じ貼り紙が本屋のあちらこちらに貼られるようになった。

なんなのだろう

そう思って、よく読んでみた。
問屋変更に伴うトラブルのため....
思い当たったのは「大洋社の自主廃業」のニュースだった。



出版取次「太洋社」自主廃業へ 「事業の行く末見据え」:朝日新聞デジタル




その波に攫われるかのように、あちらこちらの書店が廃業になっている。




つくば・友朋堂書店、突然の閉店 取次店廃業受け





必要とされなくなったものは
忘れられ 消えゆくしかない
それがどれ程 大切なものでも
かけがえの無いものでも
すべては 流れるままに 流れていく
良い悪いではないの
それは それぞれが 決めること
選ぶこと
でもね
ひとつだけ 誰にとっても 斉しいことがある
決して 元には戻れない
(xxxHoLiC・戻(2))
わたしも電子書籍とAmazonの迅速な流通の恩恵を受けている。
書店に赴くより、布団の中で興味を引くまますぐに買える、というその有り様に。

いずれ「本屋」という存在が忘れられ、その「本屋」の記憶を持つ私たちも
いなくなり、風俗・歴史の一部となる。
そんな日がいつかやって来るのだろうか。


×××HOLiC・戻(2) (KCデラックス ヤングマガジン)×××HOLiC・戻(2) (KCデラックス ヤングマガジン)
CLAMP

講談社 2014-04-23
売り上げランキング : 18367

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

0 コメント :

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...